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【完全ガイド】あぜ板でコンポスター(コンポスト)を自作する方法

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お庭の草抜きや庭木の剪定(せんてい)、落ち葉の掃除ってめっちゃ大変ですよね。

悩んでいる人

雑草って何度抜いても無限に生えてくるよー!

悩んでいる人

木の枝って剪定(せんてい)しても毎年伸びてくるよー!

悩んでいる人

落ち葉っていくら掃いてもきりがないよー!

悩んでいる人

落ち葉や雑草、剪定(せんてい)枝を捨てるためのごみ袋代もバカにならないよー!

筆者は1年に何回も、庭の芝刈りと草取り、植木の剪定(せんてい)や落ち葉掃除をしています。

T部長

今までは全部ごみ袋に入れて捨てていました。

せっかく時間を掛けて集めたものをごみとしてただ捨て続けるのはいろいろな意味でもったいないので、堆肥にするためのコンポスターをDIYで作ることにしました。

「コンポスト」とは、落ち葉や生ごみなどの有機物を、微生物や菌の働きで分解発酵させてできた「堆肥(たいひ)」のことで、「コンポスト」を作る装置や容器のことを「コンポスター」といいます。
ただし、「コンポスト」は、堆肥を作る容器を指すこともよくあります。

本記事では堆肥を「堆肥」、堆肥を作る容器を「コンポスター」として解説します。

堆肥はお店で買っても良いのですが、家で自作するとごみも減りますし無料ですから、コンポスターにはメリットしかありません。

落ち葉などで堆肥を作るコンポスターというと、木で作る堆肥枠が一般的なのですが、木材や合板、ペンキなどが必要で、作るのには結構お金がかかります。

また、今回は、刈った芝・雑草・落ち葉、剪定(せんてい)枝の堆肥化が目的なのですが、生ごみも堆肥にしたいなら、バケツを逆さにしたような蓋つきのプラスチック製のコンポスターが一般的です。

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アイリスのコンポスターは色がブラックで格好良くて値段もお手頃なため、購入を迷ったのですが、生ごみを堆肥にするのは筆者にはハードルが高そうなのでやめておきました。ウジ虫とかが苦手なもので…

わが家の庭のデッドスペースでちょうど良い場所を見つけました。そこに、田んぼで使われるあぜ板を使ってコンポスターを作りました

あぜ板堆肥枠を仮置きしたところ
あぜ板堆肥枠を設置する場所

庭の花壇とブロック塀の間の部分で、奥行き約50cm、幅は2mくらいあります。庭の目立つ位置ですが、ある程度穴を掘って埋めてレンガとかでカモフラージュすれば目立たないのでは?!ということで作ってみました。

あぜ板は木の堆肥枠より安価で長持ちします。そのままではあまり見た目が良くありませんが、何とか目立たなくさせることができれば、ごみ袋代と堆肥代が節約できますのでオススメです。

目次

あぜ板コンポスター(コンポスト)は、簡単・安い・耐久力抜群!

木製の落ち葉堆肥枠

まず、一般的な木で作る堆肥枠は、板や木杭を用意してビスを何本も打ち込んだり、木材に防腐剤や塗料を塗ったりと作るのが結構大変です。

しかも、5年程度で朽ちたり割れたりするようです。

見た目はとても良いのですが、今はウッドショックで木材も高いし、ペンキ代もかかるし、コスパが悪いです。

そこで筆者が選んだ素材は、田んぼのあぜ水止めに使われる農業資材「あぜ板」です。

あぜ板

あぜ板の耐久性は10年から15年と耐久性が高く、差込式で設置がとても簡単です

あぜ板の高さのサイズは、300mm、400mm、500mm、600mmのものがお店にあったのですが、筆者は高さ400mmのものにしました。

コンポスターは深い方がたくさんの落ち葉や草が入りますが、穴を掘って作る場合は、深いほど作るときの作業が大変です。600mmは深すぎて無理だけど、400mmならレンガを縦に並べたら200mmくらい隠れるので、200mmくらいの穴掘りで済みそうだと思ってこのサイズに決めました。

あぜ板を連結した状態

筆者は設置スペースに合わせて、2枚使うことにしました。

あぜ板を連結して輪にした状態

あぜ板は、近所のホームセンターでアゼ楽ガード40という高さ400mm、幅1200mm、厚さ3.5mmのものを1枚428円で2枚購入し、合計856円でした。

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こちらは個人宅配送不可ですが、ホームセンターで売っていますので、ご近所で探してみてください。

これは余談ですが、後日近所の別のホームセンターで、よく似たあぜ板400N(高さ、幅は同じで、厚さ4.5mm)という商品が1枚404円と少し安く売っていたので、何か使い道があるだろうと思い追加で購入しました。

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あぜ板コンポスターを作る手順

真っ黒で見た目が今ひとつなあぜ板ですが、耐久性も高く、木材より安いのでコスパは抜群です。

しかも、あぜ板を使うと、コンポスター作りがめっちゃ簡単になるんです!

それでは、筆者があぜ板コンポスターを作った手順を解説していきます。

2枚のあぜ板を連結して枠を作る

あぜ板は差込式で、とても簡単に連結できます

あぜ板は端に溝があり、差し込むだけで簡単に連結できます。

2枚目は少し斜めにして連結します

2枚のあぜ板を連結して枠を作っていきます。

あぜ板2枚を連結して、まんまる状態のサイズは、直径約80cmです

2枚を連結して枠を作りました。まんまるの状態だと直径は約80cmです。

枚数を増やすこともできますので、設置するスペースに合わせてあぜ板の枚数を調整してください。

あぜ板堆肥枠を仮置きしたところです。まだ穴は掘っていません

地面に仮置きしてみたところです。穴はまだ掘っていません。

20cmほど穴を掘り、枠を埋める

あぜ板堆肥枠を設置する穴を掘ります

真っ黒なあぜ板コンポスターをそのまま土の上に置くだけだとすごく目立ちますし、位置がずれるため、20cmほどの深さの穴を掘って土に埋めます。

掘った穴にあぜ板堆肥枠を入れてみましたが、深さがまだまだ足りません

一旦あぜ板コンポスターを穴の中に入れてみて確認しますが、まだ全く深さが足りません。

あぜ板堆肥枠の中に入ってスコップでさらに掘っているところです。途中で太い木の根っこがあったので、はさみで切りました

体ごと穴の中に入り、スコップで枠の淵を掘り下げていきます。途中で何本か木の太い根があったため、やむを得ず切りました。

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太い根を切った場合は、切り口に癒合剤を塗っておくと安心です。

あぜ板堆肥枠を約20cmほど土に埋めたところです

ようやく約20cmの深さの穴を掘り終えて、枠を穴の中に置いたところです。めちゃくちゃ疲れました。

あぜ板をレンガでカモフラージュし、目立たなくする

あぜ板堆肥枠を離れた位置から見たところです。とても目立っています

あぜ板コンポスターの周りの土を埋め戻す前に、離れた位置から見たところです。真っ黒いので目立っていて、かなり違和感があります。

あぜ板堆肥枠の周りの土を埋め戻したところです。まだ目立ちます

あぜ板コンポスターの周りの土を埋め戻したところです。やっぱり目立ちますね。

レンガでカモフラージュしたところ
レンガでカモフラージュした様子を離れた位置から見たところ

庭にあったレンガを縦に並べてカモフラージュしてみました。まだ数が足りませんが、いい感じです。これは追加でレンガを買わないと!

欲張って400mmの高さのあぜ板コンポスターにしたため、穴掘りがとても大変でした。

刈った芝や雑草、落ち葉、剪定(せんてい)枝などを入れていく

芝刈りとツツジとロウバイの剪定(せんてい)をしたので、さっそく入れてみました。

調子に乗って変な時期に剪定(せんてい)したため、うっかり花芽を落としてしまったかもしれません( ノД`)シクシク…

米ぬかや発酵促進剤で分解速度をアップさせる

米ぬかや発酵促進剤を使うと、微生物が増えるため、落ち葉などの分解速度が速くなります。

米ぬかは、近所のコイン精米所で無料でもらってきました。

早く発酵させたいので、発酵促進剤を用意しました。

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発酵促進剤として、今回はコーランネオを使ってみました。

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今回は使っていませんが、カルスNC-Rも人気があるようです。

米ぬかとコーランネオを振りかけた状態です

今回は落ち葉・雑草ごみの量が少なかったです。足で踏んだら、あぜ板コンポスターの底から10分の1くらいしかありませんでした。

米ぬか約1キロと、発酵促進剤としてコーランネオ200gを混ぜて振りかけました。

米ぬかの量は少しでも構いませんし、発酵促進剤は使わなくても大丈夫です。

オススメの入れ方は、落ち葉を入れたら米ぬかを入れる、また落ち葉を入れたら米ぬかを入れるといった感じで、交互に落ち葉と米ぬかを入れていく方法です。

最後に水をたっぷりかけたら作業終了です。

コンポスターにフタをして完成

雨ざらしだと穴に水がたまりそうなので、ポリカ波板を上に置いてフタにしました。波板なので密閉状態ではありません。

フタに期待している効果

  • 雨水がたまるのを防ぐ
  • 雨で温度が下がるのを防ぐ(保温効果)
  • 乾燥を防ぐ(保湿効果)
  • 臭いや虫を防ぐ

ひとまずこれで、あぜ板コンポスターは完成です!

定期的にコンポスターの中がよく混ざるように切り返しが必要

今後は、ときどき(1か月に1回程度)切り返しをする必要があります。

切り返しとは、よく空気が行きわたるようにかき混ぜることです。切り返すことにより、発酵が促され、ムラなく堆肥化が進みます。

切り返しの際に乾燥していたら、水をかけて水分調整をします。

あぜ板コンポスターの作成後の様子

あぜ板コンポスターを作った日から、今日でちょうど4週間です。

この約1か月の間にも、週末ごとに剪定(せんてい)したモミジ、終わったミニトマトの残渣、雑草などをごみ箱のようにどんどん放り込んできました。

切り返しはまだ1度も行っていません。

現在のコンポスターの状態はこんな感じ。

まだまだ堆肥にはほど遠い状態です。最初に投入した芝生も、枯れてはいますが形はそのまま残っています。

本日、1回目の切り返しをしました。

切り返すとき、かなり乾燥していて米ぬかか何かの粉が舞うため、水道水をたっぷりと加えながら、切り返しました。

堆肥化には約1年程度かかるそうです。

気長に続けることにします。

わが家の手間のかかる樹木たち

わが家にはハナミズキの大木があり、毎年、春から初夏に花びら(総苞片という花のつけ根の葉)、秋から冬にかけて毎日のように大量の葉が落ちて前面の道路や近隣の家の前などに飛んでいきます。花びらは大した量ではありませんが、真冬に毎日道路に落ちた葉っぱを拾うのはとても大変です。

これからは落ち葉も堆肥になると思えば、落ち葉掃除も多少は面倒と感じなくなるでしょうか?

わが家の落葉樹では、モミジも大量に葉が落ちるのですが、こちらは樹高が低く庭に落ちるだけなので掃除はとても楽です。

わが家の南天はとても樹勢が強く、放っておくと株がどんどん増え続けるため、大量に剪定(せんてい)枝が出ます。南天は常緑樹で落ち葉はほとんどありませんが、樹勢が強すぎると剪定(せんてい)が大変です。

この南天に限らず、何年も放置して太くなってしまった枝を選定した場合は、粉砕機で粉砕して細かくしてからでなければ、なかなか堆肥化しないため注意が必要です。

粉砕機(ガーデンシュレッダー)は、京セラ(旧リョービ)がオススメです。

ギヤ式の刃で粉砕するこちらの機種は、枝をスムーズに吸い込んでいきます。粉砕後にできるチップは大きめですが、雑草防止用のマルチング材として使えます。

回転式の刃で粉砕するこちらの方が、細かいチップができますので、堆肥作りに利用するにはオススメです。

専用の替刃も販売されていますので、刃が消耗した場合は自分で交換できます。

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あぜ板コンポスターはメリットだらけでした

皆さんのなかにも、芝刈りや草取り、落ち葉拾いなどにかなりの時間を割いている方も多いのではないでしょうか。また、庭木の剪定(せんてい)をしたときはとても達成感がありますが、剪定(せんてい)した枝はごみとして捨てている方がほとんどだと思います。

ごみ減量化、ごみ袋代・堆肥代の節約ができますので、安くて簡単なあぜ板コンポスターがおすすめですよ。

本記事が皆さんの参考になれば幸いです。

それでは!

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