デジタル機器で撮影した写真のほぼすべてにExif情報は自動付与されています。
Exif情報の内容は大きく分けて2つあります。
それは撮影した「カメラの情報」と「位置情報」です。
「カメラの情報」というのは、写真の撮影日時やカメラの機種名、露光時間、絞り値、ISO感度といったカメラの設定、編集に使ったソフトウェアの情報などのことです。

こんにちは!パオピコです^^
今日は写真のExif情報についてご紹介します。私を含めて、WordPressブログを始めた人は注意が必要です。


この写真は大阪の海遊館でペンギンを撮影したものです。
下で紹介しているChromeブラウザの「EXIF Viewer Classic」という拡張機能を使って写真にマウスカーソルを合わせると、こんな感じでExif情報が表示されます。
Apple iPhone6sがカメラのメーカーと機種名です。さらに焦点距離、絞り値、露光時間、ISO感度、撮影日時がその後に続きます。
Exif情報が含まれていないときは、「EXIFデータなし」と表示されます。


下で紹介しているChromeブラウザの「EXIF QuickView」という拡張機能を使って写真にマウスカーソルを合わせると、こんな感じでExif情報が表示されます。
表示される情報の種類、並び順はほぼ同じのようです。
こちらはExif情報が含まれていないときは、何も表示されない仕様のようです。
カメラの機種名や設定情報くらいなら別に見られても構わないという方も多いでしょう。
しかし、「位置情報」は見られたくないですよね。
さきほどの写真の赤色の「GPS」という部分や黄色の文字の「Location」という部分をクリックすると、下の画像のように新しいタブでGoogleマップが開きます。


Exif情報から、写真を撮影した「位置情報」がわかってしまうということです。
位置情報がわかったとしても、旅先で撮った写真なら全く問題ないのですが、自宅で撮った写真であれば自宅の位置がわかってしまいますし、誕生日とわかる写真をアップしていればいつが誕生日なのかわかってしまうということになります。
これはとても怖いですね。犯罪に巻き込まれることもあるかもしれません。
Exif情報は、「いつ・どこで・どんな設定」で撮影したのかがわかるので、自分で写真の管理をする時にはとても便利な情報ですが、SNSやブログにアップするときは注意が必要です。
自分が今までにSNSやブログにアップした写真にExif情報が含まれていないか確認する方法はないのでしょうか?
その方法をこれからご紹介します。
Exif情報を見る方法2つ
ここではExif情報を見る2つの方法をご紹介します。
いろいろな方法がありますが、ブラウザに拡張機能を入れる方法と、Windows10の標準機能での方法をご紹介します。
ブラウザに拡張機能を入れる方法
ブラウザとしてChromeを使い、EXIF Viewer Classic、またはEXIF QuickViewという拡張機能を導入します。
■EXIF Viewer Classic
・Chrome ウェブストア – EXIF Viewer Classic
■EXIF QuickView
・Chrome ウェブストア – EXIF QuickView
ブラウザに拡張機能「EXIF Viewer Classic」を入れる手順は次のとおりです。


上記のリンクをクリックするか、または左のように、ChromeブラウザのGoogle検索窓に「EXIF Viewer Classic」と入力して検索し、検索結果で一番上に表示されたリンクを開きます。


左のようにchromeウェブストアの「EXIF Viewer Classic」が表示されますので、「Chromeに追加」ボタンを押します。


「拡張機能を追加」ボタンを押します。


以上で完了です。
実際に使用した感じ


ブラウザ上の写真にマウスカーソルを合わせるだけで、Exif情報が表示されます。とても簡単です。
ブラウザから拡張機能を削除する方法
入れた拡張機能が気に入らないという場合は削除することもできます。
拡張機能を削除する方法を2つご紹介します。


- chromeウェブストアで「EXIF Viewer Classic」を検索します。
- 左の画面が表示されたら、「Chromeから削除します」ボタンを押します。
- 「EXIF Viewer Classic」を削除しますか?というウィンドウが表示されます。
- 「削除」ボタンを押します。


- まず、左の画像のように、Chromeの拡張機能ボタンを押します。
- 拡張機能メニューが表示されます。
- 「EXIF Viewer Classic」の右にある「︙」(その他の操作)ボタンを押します。
- Chromeから削除…を押します。
- 「EXIF Viewer Classic」を削除しますか?というウィンドウが表示されます。
- 「削除」ボタンを押します。
Windowsのエクスプローラから確認する方法
1つずつプロパティを確認する方法
Windowsの場合は、パソコンに保存してある画像ファイルのプロパティを表示することにより、Exif情報が確認できます。


画像ファイルを右クリックして、プロパティを選択します。
- ブラウザに表示されている画像を右クリックするのではなく、パソコンに保存してある画像ファイルに使える方法です。
- ブラウザ上の画像を確認する場合は、画像をダウンロードしてパソコンに保存してから、右クリックします。


開いたウィンドウの詳細タブを選択すると、画像の詳細情報が表示されます。
下にスクロールしていくと、カメラ、高精細、GPSといった項目があり、Exif情報が確認できます。
とても簡単ですね。
詳細ウィンドウを表示させて連続で確認する方法
どうでしょうか? これもとても簡単ですよね。
Exif情報を削除する方法3つ
もし、自分がすでにSNSやブログなどにアップした写真にExif情報が含まれていたら、削除してアップしなおしましょう。
これからアップする写真は、Exif情報を削除しましょう。
ここではExif情報を削除するための3つの方法をご紹介します。
ソフトを使って一括で削除する
1つ目の方法は、フリーソフトを使って一括で削除する方法です。
Exif情報を削除する写真がたくさんある場合は1枚ずつ手作業で削除するのはとても手間がかかりますので、ソフトを使って一括で削除しましょう。
私が使っているExif情報を削除するフリーソフトは「Free EXIF Eraser」というもので、とても簡単に使うことができます。
フォルダを指定するだけで、複数の画像ファイルのExif情報を一括で削除することができます。
写真のExif情報を一括で削除するフリーソフト Free EXIF Eraser


このソフトはインストールする必要はなく、ダウンロードしたファイルを任意の場所に置いてダブルクリックすると使えるものです。
ほかにもExif情報を確認、管理・削除できるフリーソフトやスマホのアプリなどもあるので使いやすいものを探してみてください。
Windowsのプロパティから削除する
2つ目の方法は、Windowsのプロパティで削除する方法です。
ただし、この方法では、「カメラの情報」の一部が残る場合があります。
「位置情報」は削除できるようですが、念のために実行後に削除できているかどうかを確認した方が良いでしょう。
Exif情報を完全に削除したい場合は、上記のソフトを使う方法をおすすめします。


まず、画像を右クリックして、プロパティメニューを選択します。


詳細タブをクリックし、開いた画面の一番下にある「プロパティや個人情報を削除」をクリックします。


「可能なすべてのプロパティを削除してコピーを作成」を選択して「OK」ボタンを押します。


元のファイルはそのまま残り、新しくExif情報が削除されたコピーファイルが生成されます。
このファイルのプロパティからExif情報が適切に削除されているか、念のため確認してみてください。
EWWW Image Optimizerを入れる(WordPressプラグイン)
ブログ作成でWordPressを使っている場合は、毎回Exif情報を削除してからアップするのは面倒なので、EWWW Image Optimizerというプラグインを入れる方法が簡単です。
EWWW Image Optimizerとは
EWWW Image Optimizerは、画像を圧縮して表示速度を高速化するWordPressのプラグインです。
このプラグインをインストール&設定しておくだけで、新しくアップロードする画像を自動的に圧縮したり、リサイズしたり、Exif情報(このプラグインではメタデータという言葉を使っています。)を削除してくれたりするので、ほとんど手間はかかりません。
EWWW Image OptimizerでExif情報を削除するための設定方法
EWWW Image OptimizerでExif情報を削除するには、事前に設定をしておく必要があります。


WordPress管理画面から「設定→EWWW Image Optimizer」を選択すると、基本設定画面が表示されます。
メタデータ(Exif情報)を削除する設定の方法
「基本」タブの「メタデータを削除」にチェックを入れるだけです。
これがExif情報を削除する設定となります。


設定後、「変更を保存」ボタンを押しましょう。


EWWW Image Optimizerのその他の項目についての解説は、長くなりますので、今回は割愛させていただきます。
すでにアップ済みの画像のExif情報を一括で削除する
EWWW Image Optimizer は、今までにアップした画像をまとめて最適化することができ、圧縮、リサイズ、メタデータ削除などが同時に実行されます。
WordPress管理画面から「メディア → 一括最適化」をクリックします。


一括最適化の画面に遷移するので、「最適化されていない画像をスキャンする」ボタンを押します。


しばらくすると表示が切り替わるので、「○○点の画像を最適化」ボタンを押します。


すると、一括で最適化をすることができます。


以上で完了です。
完了後、Exif情報が削除されたかどうか、マウスカーソルを合わせてみると、しっかりと削除されていました。


SNSやブログサービスの対応状況
大手SNS、ブログサービスのうち、「Twitter」「Facebook」「Instagram」「LINE」「アメブロ」は、アップロードするときにExif情報が自動的に削除されます。「 Flickr」は設定により非表示にすることが出来ます。「livedoorブログ」「Seesaaブログ」は設定により自動削除が可能です。これ以外のSNSやブログの場合だと、投稿前にアプリなどでExif情報を削除する必要があります。
まとめ
Exifの「位置情報」は、撮影場所から個人情報がバレてしまう危険も確かにあります。
しかし、利用しているSNSやブログサービスの対応状況をきちんと把握して、取り扱いに注意すれば、カメラやスマホのGPS機能をオフにするといったような極端な対策をする必要はないのかなと思います。
むしろExif情報を使って便利に使いこなした方が、どんどん増えていく写真データの整理がしやすく効率的です。
そういった意味ではExif情報はとても便利なデータですので、ぜひ活用してみてください。

