悩んでいる人最近お気に入りの腕時計が止まっちゃった…



電池切れかな?
そんなとき、時計屋さんに持って行く方法のほかに、時計の種類や構造によっては自分で電池交換できる場合もあります。
今回は、「腕時計の電池交換を自分でやってみたい!」という方のために、必要な道具から手順、注意点まで、初心者向けにわかりやすくご紹介します。
まずは時計の型番・構造とメーカーの案内を確認し、自分で対応できるか判断しましょう。防水性能を保ちたい場合や、作業方法が分からない場合は専門店へ相談してください。
自分で腕時計の電池交換ってできるの?


まず気になるのが「そもそも素人でも電池交換ってできるの?」ってとこですよね。



答えは「時計や作業条件によってはできる」です。
ただし、すべての腕時計が対象というわけではないので注意が必要です。
電池交換ができる腕時計・できない腕時計
この記事では、一般的な電池式クオーツ腕時計の電池交換を扱います。機械式時計はこの手順の対象外です。ブランド名だけで判断せず、作業前に次の点を確認しましょう。
- 時計の型番と取扱説明書を確認し、メーカーが電池交換についてどう案内しているか
- 裏蓋と電池の固定方法が分かり、それぞれに合う工具を用意できるか
- 裏蓋を閉じる方法まで確認でき、防水検査など専門店での作業が必要ではないか
逆に自分でやらないほうがいいのは、
- メーカーが販売店・専門店での電池交換を案内しているものや、故障させたくない大切な時計
- 防水性能が高いもの(ダイバーズウォッチなど)
- ソーラー式や特殊な構造の時計
これらは専門的な工具や知識が必要なので、無理せず時計屋さんに任せましょう。
自分で交換するメリット・デメリット
| メリット | デメリット |
|---|---|
| 自分で交換できる時計なら、店舗へ依頼するより費用を抑えられる場合がある やってみるとけっこう楽しい! いちいち店に持っていかなくていい | 工具が必要 裏蓋が閉まらなくなったり、傷つけたりするリスクあり 防水性能が落ちる可能性も |
腕時計の電池交換に必要な道具とは?





まず何を用意したらいいの?
ということで、最低限あると便利な道具はこちら!
- こじ開け工具(はめ込み式用)または裏蓋に合うケースオープナー・保持器(スクリューバック式用)
- 精密ドライバー(ネジ留め式の裏蓋など、ネジ頭の形状・サイズに合うもの)
- ピンセット(電池をつかむときに使う)
- 新しいボタン電池(型番確認しておこう)
- 柔らかい布(作業台に敷くとキズ防止に)
- 綿棒(ケース外側の軽い汚れを取るため。内部や電池接点を無理にこすらない)
このようなセット品もあります。
腕時計の裏蓋オープナーは100均で買える?
2026年10月4日の調査では、ダイソーとキャンドゥの公式通販に精密ドライバーの掲載を確認しました。ただし、こじ開け式・スクリューバック式に使う専用の裏蓋オープナーは、3社とも今回調べた公式情報では現行販売を確認できませんでした。
| 店舗 | 公式情報で確認できたこと | 今回確認できなかったこと |
|---|---|---|
| ダイソー | 精密ドライバー(大)6Pの商品掲載あり。 | 専用の裏蓋オープナーの現行販売。精密ドライバーの在庫はログイン後の確認が必要で、注文可否・店頭在庫は未確認。 |
| セリア | 今回の公式情報の調査では、該当する時計工具の商品を特定できませんでした。 | 専用の裏蓋オープナー・精密ドライバーの現行取扱、商品名、在庫。 |
| キャンドゥ | ペン型精密ドライバーの商品掲載あり。 | 専用の裏蓋オープナーの現行販売。精密ドライバーの注文可否・店頭在庫も未確認。 |
「確認できなかった」は、販売していない・廃番になったという意味ではありません。取扱商品や在庫は店舗・時期によって異なります。また、公式通販への掲載だけで、その時計に使えることや店舗で買えることまでは判断できません。
| 裏蓋の方式 | 必要な工具 | 選ぶときの注意 |
|---|---|---|
| こじ開け式/はめ込み式(スナップバック) | こじ開け口に合う時計用こじ開け工具 | 精密ドライバーの掲載を、こじ開け用にも使える根拠にはできません。 |
| スクリューバック式/ねじ込み式 | 裏蓋の溝・形状に合うオープナーと保持器 | 2つ爪・3つ爪でも全形状には対応しません。精密ドライバーとは用途が異なります。 |
| ネジ留め式 | ネジ頭の形状・サイズに合う精密ドライバー | 商品名だけで適合を判断せず、先端の規格と時計のネジを確認します。 |
時計バンド調節用の工具は、裏蓋を開ける工具とは用途が違います。カッターの刃などを代用せず、時計に合う専用工具を選びましょう。はめ込み式は開けられても閉められない場合があるので、Step5の裏蓋閉め器の説明も作業前に確認してください。
【写真付き】腕時計の電池交換のやり方を手順で解説
腕時計の電池交換は、時計の構造や必要な作業によっては専門店への依頼が必要です。
裏蓋のタイプによって開け方や注意点が違うので、まずはご自分の時計がどのタイプか確認しましょう。
ではさっそく、実際の電池交換の流れを見ていきましょう!
Step1:裏蓋の種類を確認する




裏蓋の代表的な方式には、次の3つがあります。すべての腕時計がこの3分類だけに当てはまるわけではありません。上の写真は、はめ込み式とねじ込み式の2例です。
- こじ開け式/はめ込み式(スナップバック):こじ開け口に専用工具を合わせて開けるタイプ
- スクリューバック(ねじ込み)式:フタに小さな溝がいくつかあり、回して開けるタイプ
- ネジ留め式:裏蓋を小さな独立したネジで固定しているタイプ
裏蓋の構造によって使う工具が変わってくるので、まずはじっくり観察してみましょう。構造を特定できない場合は、無理に開けず、型番や取扱説明書を確認して専門店へ相談してください。
Step2:裏蓋を開けるコツと注意点
スナップバック(はめ込み)式は、こじ開け口に合う専用工具を使います。スクリューバック(ねじ込み)式は、裏蓋の溝・形状に合うオープナーで回して開けます。ネジ留め式は、ネジに合う精密ドライバーを使います。
工具が合わない、滑る、固くて動かない場合は、力を加え続けず専門店へ相談してください。
1. スナップバック(はめ込み式)の開け方
スナップバックは、裏蓋がパチンとはめ込まれているタイプ。カジュアル時計からブランド時計まで、最も一般的です。


このタイプには「こじ開け口」と呼ばれる小さな隙間があり、そこにこじ開け(オープナー)という専用工具を差し込んで開けます。
手順
- 裏蓋の縁をぐるっと見回し、こじ開け口を探す
※ 小さな段差や盛り上がった部分が目印です - こじ開け口に合う工具を合わせる。差し込む角度や深さは構造によって異なるため、奥まで押し込まない
- 工具や時計の構造に応じた方法で慎重に開ける。別の隙間へむやみに差し込まず、方法が分からない場合は中止する
- 固い・工具が滑る・裏蓋が変形しそうな場合は、力を加え続けたりハンマーで叩いたりせず、専門店へ相談する
よくある失敗
- 工具が滑って裏蓋やケースに深い傷をつける
- 勢い余って中のムーブメントやコイルを傷つけ、時計が動かなくなる
- 開けられたけど閉められずにお店行き
2. スクリューバック(ねじ込み式)の開け方
こちらは裏蓋がネジ状になっているタイプ。ダイバーズウォッチなど、防水性を重視した時計によく使われます。
手順
- 時計を保持器にセット(裏蓋が上になるように)
※ ガラス面を下にするので、柔らかい布を敷くと安心 - 開閉器の爪を裏蓋の溝にぴったり合わせる(2つ爪・3つ爪タイプあり)
- 爪が外れないよう固定し、押し付けながら反時計回りに回す
スクリューバック式の腕時計の電池交換をした時の記事はこちら


2爪式の側開け器の一例です。
類似商品を選ぶ場合も、裏蓋の溝や形状に合うか確認してください。
よくある失敗
- 爪が外れて溝に大きな円弧状の傷が入る
- 時計を保持器に固定しきれず、りゅうずやボタンを破損
- 開閉器を押さえる力が足りず、空回りして傷だらけに
3. ネジ留め式の開け方
裏蓋を固定している小さなネジには、頭の形状・サイズが合う精密ドライバーを使います。外したネジは紛失しないように保管しましょう。ネジが固い、サビがある、工具がかみ合わない場合は無理に回さず、専門店へ相談してください。
4. 共通の注意点
- 工具は価格だけで判断せず、先端の形状・サイズが合い、時計を安定して保持できるものを選ぶ。合わない・滑る場合は作業を中止する
- 中の部品に直接触らない(特にコイル部分)
- パッキンの劣化・傷・ずれを確認し、必要に応じて適合品へ交換する。グリス等の処置は部材・機種の指定に従い、塗布を交換の代わりにしない。判断できない場合は専門店へ相談する


時計の電池交換時のグリス塗布に便利なツールもあります。この商品を使うと、パッキンをスポンジに挟むだけで、ムラなく均一にグリスを塗布できます。
このように、電池交換は「できる」けど「やらかしやすい」作業です。



初めての場合は、構造や工具の使い方を十分確認し、難しいと感じたら無理せず専門店へ相談しよう
Step3:電池を取り出す


中をのぞくと、ボタン電池が見えるはず。
掲載写真の機種では、ストッパーの先端の穴を利用して固定を解除する構造です。ただし、電池の固定方法は機種によって異なります。ほかの時計にも同じ方法を使えるとは限らないので、保持金具を無理に曲げたり引き抜いたりせず、外し方が分からない場合は専門店へ相談してください。
このときに電池の型番をメモしておきましょう!



電池を取り出す前に、電池が入った状態の写真を撮っておくのがおすすめです
Step4:新しい電池をセットする


新しい電池を、+と−の向きに注意してセット。
指で直接触ると手の脂がつくので、電池を扱うときは樹脂製などの絶縁性のあるピンセットを使いましょう。金属製の工具などで+極と−極を同時につなぐと短絡するため注意してください。固定部品の扱いが分からない場合は無理に作業せず、専門店へ相談しましょう。
Step5:裏蓋を閉じる


裏蓋を戻す前に、電池や保持金具が正しい位置にあるか、パッキンに傷・ずれ・噛み込みがないかを確認します。
はめ込み式は裏蓋の向きを合わせて閉じ、固い場合は無理に押し込まないでください。ねじ込み式は正しくかみ合っていることを確認して時計回りに締めます。ネジ留め式は裏蓋の位置を合わせ、適合するドライバーで元のネジを締めます。いずれも締めすぎず、必要な締め付けや部品の状態を判断できない場合は専門店へ相談しましょう。



スクリューバック式は、斜めに入っていないか確認してね。途中で引っ掛かる場合は、工具で無理に締め込まず専門店へ相談しよう!


※ はめ込み式の裏蓋を閉めるには裏蓋閉め器という専用工具が必要な場合があります。
筆者が持っているものとは形が違いますが、裏蓋閉め器の一例として紹介します。



どうしても閉まらないときは無理に押し込まず、お店に持っていくのもアリだよ
Step6:動作確認 & 時刻を合わせる
最後に時計がちゃんと動き出すかチェック。
動いていれば時間を合わせましょう。ただし、動作確認だけでは防水性能を確認できません。防水性能を保ちたい場合は、メーカーや専門店へ検査について相談してください。
失敗しないための注意点&よくあるトラブル対処法
動かないときはどうする?
- 電池の向きが逆じゃない?
- サビや漏液の跡がある場合は、こすったりエアダスターを吹き付けたりせず作業を中止し、専門店へ相談する。ゴミが見えても、内部や接点を無理に清掃しない
- 機種によっては交換後のリセットが必要な場合もあるので、型番に対応する資料を確認する。手順が分からない、またはそれでも動かない場合は、本体の故障も考えられるため専門店へ相談する
防水性能はどうなる?
自分で交換して裏蓋が閉まり、時計が動いても、防水性能が保たれているとは確認できません。パッキンの状態確認、必要に応じた交換、部材に合う処置と、防水検査は別のものです。グリスを塗るだけで防水性能を保証できるわけではありません。
セイコーの公式案内でも、ダイバーズウオッチや10気圧以上の日常生活用強化防水時計は、電池交換と一緒に防水検査を受けるよう案内しています。必要な検査はメーカー・機種によって確認し、特に水回りで使う人は専門店へ相談しましょう。
裏蓋が閉まらないとき
- 電池がちゃんと奥まで入ってる?
- ストッパーの位置がズレてない?
- 裏蓋の向きが合ってるか再確認!
無理に押し込むと本体がゆがむこともあるので、焦らずにひとつずつチェックを。
どんなときはプロに頼んだほうがいい?



これはちょっと難しそう…
と思ったら、無理せずプロに任せるのが吉。
例えばこんな時計はお店でやってもらおう
- メーカーが専門店での電池交換を案内している時計や、故障させたくない大切な時計
- ダイバーズウォッチやスマートウォッチ
- ケースが特殊な形状のもの
電池交換の料金は、店舗・時計・サービス内容によって異なります。料金例として、2026年10月4日に確認したザ・クロックハウスの公式案内では、レギュラーは税込1,650円〜、ハイグレードは税込2,200円〜で、防水検査は別料金です。これは同店の条件付きの料金例で、全国的な相場ではありません。依頼前に、対応可否と追加費用を店舗へ確認しましょう。
ホームセンターや家電量販店の時計コーナーでも対応してくれる場合もありますよ。
よくある質問(FAQ)
まとめ|腕時計に合う方法を確認して、無理のない範囲で電池交換を
いかがでしたか? 腕時計のなかには、自分で電池交換できるものもあります。
まずは型番・構造とメーカーの案内を確認し、時計に合う工具と、裏蓋を閉じるまでの作業方法を確かめましょう。
大切な腕時計を長く使うためにも、防水性能が必要な場合は、メーカーや専門店へ防水検査について相談してください。工具が合わない、固くて開かない、作業が難しいと感じたときも、無理せず専門店に任せましょう。



自分でできる範囲を見極めながら、大切な時計を長く使っていきましょう!








