
最近お気に入りの腕時計が止まっちゃった…



電池切れかな?
そんなとき、時計屋さんに持って行くのもいいけれど、実は自分で電池交換できちゃうって知ってました?
今回は、「腕時計の電池交換を自分でやってみたい!」という方のために、必要な道具から手順、注意点まで、初心者向けにわかりやすくご紹介します。
道具さえそろえば意外と簡単。ちょっとしたDIY感覚で楽しめますよ!
自分で腕時計の電池交換ってできるの?


まず気になるのが「そもそも素人でも電池交換ってできるの?」ってとこですよね。



答えは「できる!」です。
ただし、すべての腕時計が対象というわけではないので注意が必要です。
電池交換ができる腕時計・できない腕時計
以下のような時計は、比較的自分で電池交換しやすいタイプです。
- シンプルなアナログ腕時計(カシオ、セイコーなどの一般的なもの)
- デジタル腕時計(G-SHOCK以外のシンプルなモデル)
- 裏蓋がスナップバック(はめ込み)式、またはスクリューバック(ねじ込み)式のもの
逆に自分でやらないほうがいいのは、
- 高級ブランド(ロレックス、オメガなど)
- 防水性能が高いもの(ダイバーズウォッチなど)
- ソーラー式や特殊な構造の時計
これらは専門的な工具や知識が必要なので、無理せず時計屋さんに任せましょう。
自分で交換するメリット・デメリット
メリット | デメリット |
---|---|
費用が安くすむ(電池代+数百円の工具代のみ) やってみるとけっこう楽しい! いちいち店に持っていかなくていい | 工具が必要 裏蓋が閉まらなくなったり、傷つけたりするリスクあり 防水性能が落ちる可能性も |
腕時計の電池交換に必要な道具とは?





まず何を用意したらいいの?
ということで、最低限あると便利な道具はこちら!
- こじ開け工具 or ケースオープナー(裏蓋を開けるため)
- 精密ドライバー
- ピンセット(電池をつかむときに使う)
- 新しいボタン電池(型番確認しておこう)
- 柔らかい布(作業台に敷くとキズ防止に)
- 綿棒やエアダスター(軽い掃除に)
このような安価なセット品もあります。
100均でもそろう!初心者におすすめの代用品
実はダイソーやセリアでも、簡易工具セットや精密ドライバーが手に入ります!
裏蓋を開けるのに「カッターの刃」や「マイナスドライバー」を使う人もいますが、時計本体を傷つけるリスクがあるので、できれば専用の工具を使うのが◎。
【写真付き】腕時計の電池交換のやり方を手順で解説
腕時計の電池交換は、お店に持ち込むのが安心…ですが、実は工具さえあれば自分でもできます。
ただし、裏蓋のタイプによって開け方や注意点が違うので、まずはご自分の時計がどちらのタイプか確認しましょう。
ではさっそく、実際の電池交換の流れを見ていきましょう!
Step1:裏蓋の種類を確認する




裏蓋には主に2種類あります。
- スナップバック(はめ込み)式:平らなフタで、工具を差し込んでパカッと開けるタイプ
- スクリューバック(ねじ込み)式:フタに小さな溝がいくつかあり、回して開けるタイプ
裏蓋の構造によって使う工具が変わってくるので、まずはじっくり観察してみましょう。
Step2:裏蓋を開けるコツと注意点
スナップバック(はめ込み)式の場合は、こじ開け工具を隙間に差し込んでゆっくり力を入れて開けます。
スクリューバック(ねじ込み)式の場合は、専用のレンチで溝に合わせて、反時計回りにくるっと回す感じ。
1. スナップバック(はめ込み式)の開け方
スナップバックは、裏蓋がパチンとはめ込まれているタイプ。カジュアル時計からブランド時計まで、最も一般的です。


このタイプには「こじ開け口」と呼ばれる小さな隙間があり、そこにこじ開け(オープナー)という専用工具を差し込んで開けます。
手順
- 裏蓋の縁をぐるっと見回し、こじ開け口を探す
※ 小さな段差や盛り上がった部分が目印です - 工具を裏蓋に対してほぼ水平に差し込み、奥までスッと入る感触があればOK
- 少し持ち上がったら、別の隙間にも差し込んで徐々に浮かせていく
- 固い場合は、専用の小型ハンマーで工具の頭を軽く叩く方法もあります(ただし力加減注意!)
よくある失敗
- 工具が滑って裏蓋やケースに深い傷をつける
- 勢い余って中のムーブメントやコイルを傷つけ、時計が動かなくなる
- 開けられたけど閉められずにお店行き
2. スクリューバック(ねじ込み式)の開け方
こちらは裏蓋がネジ状になっているタイプ。ダイバーズウォッチなど、防水性を重視した時計によく使われます。
手順
- 時計を保持器にセット(裏蓋が上になるように)
※ ガラス面を下にするので、柔らかい布を敷くと安心 - 開閉器の爪を裏蓋の溝にぴったり合わせる(2つ爪・3つ爪タイプあり)
- 爪が外れないよう固定し、押し付けながら反時計回りに回す
スクリューバック式の腕時計の電池交換をした時の記事はこちら


2爪式の側開け器はこちらの商品が定番です。
DIYなら安価な類似商品を使うのもアリかも。
よくある失敗
- 爪が外れて溝に大きな円弧状の傷が入る
- 時計を保持器に固定しきれず、りゅうずやボタンを破損
- 開閉器を押さえる力が足りず、空回りして傷だらけに
※ 裏技として、塩ビ製のボールの空気を少し抜き、押し付けて回す方法もありますが、力加減が難しいです。
3. 共通の注意点
- 工具はケチらない(100均工具は精度不足で傷リスク大)
- 中の部品に直接触らない(特にコイル部分)
- 裏蓋のパッキンは交換 or グリスアップ推奨(防水性維持のため)


時計の電池交換時のグリス塗布に便利なツールもあります。この商品を使うと、パッキンをスポンジに挟むだけで、ムラなく均一にグリスを塗布できます。
このように、電池交換は「できる」けど「やらかしやすい」作業です。



初めての場合は、安価な時計で練習してから本番に臨むのがおすすめです
Step3:電池を取り出す


中をのぞくと、ボタン電池が見えるはず。
先端が細いピンセットなどをストッパーの先端の穴に差し込んでずらすと、簡単に電池を取り出すことができます。
このときに電池の型番をメモしておきましょう!



電池を取り出す前に、電池が入った状態の写真を撮っておくのがおすすめです
Step4:新しい電池をセットする


新しい電池を、+と−の向きに注意してセット。
指で直接触ると手の脂がつくので、ピンセットで作業するのがおすすめです。
Step5:裏蓋を閉じる


裏蓋を戻して、しっかり閉じます。
はめ込み式なら押し込んでカチッと。ねじ込み式なら時計回りに回して締めます。



スクリューバック式の場合、まず指でこれ以上回らないってところまで回してから工具を使うのがおすすめ!


※ はめ込み式の裏蓋を閉めるには裏蓋閉め器という専用工具が必要な場合があります。
筆者が持っているものとは形が違いますが、こちらの商品は安価で評価も高いようです。



どうしても閉まらないときは無理に押し込まず、お店に持っていくのもアリだよ
Step6:動作確認 & 時刻を合わせる
最後に時計がちゃんと動き出すかチェック。
動いていれば成功! あとは時間を合わせて完了です。
失敗しないための注意点&よくあるトラブル対処法
動かないときはどうする?
- 電池の向きが逆じゃない?
- 接点にゴミやサビがついてない? → 綿棒やエアダスターで軽くお掃除
- それでもダメなら…本体が故障している可能性も
防水性能はどうなる?
自分で交換すると、防水機能は基本的に保証されなくなります。
特にアウトドアで使う人や、水回りで使う人はプロに頼んだ方が安心。
裏蓋が閉まらないとき
- 電池がちゃんと奥まで入ってる?
- ストッパーの位置がズレてない?
- 裏蓋の向きが合ってるか再確認!
無理に押し込むと本体がゆがむこともあるので、焦らずにひとつずつチェックを。
どんなときはプロに頼んだほうがいい?



これはちょっと難しそう…
と思ったら、無理せずプロに任せるのが吉。
例えばこんな時計はお店でやってもらおう
- ロレックスやオメガなどの高級時計
- ダイバーズウォッチやスマートウォッチ
- ケースが特殊な形状のもの
街の時計店なら、だいたい500円〜1,000円前後で電池交換してくれるところが多いです。
ホームセンターや家電量販店の時計コーナーでも対応してくれる場合もありますよ。
よくある質問(FAQ)
まとめ|コツをつかめば自分でも電池交換できる!
いかがでしたか? 最初はちょっとドキドキするかもしれませんが、慣れてしまえば電池交換は意外と簡単!
道具をそろえて手順通りに進めれば、自分でもしっかりメンテナンスできます。
大切な腕時計を長く使うためにも、一度トライしてみてはいかがでしょうか?



「できた!」っていう達成感、クセになりますよ〜!