エアコンの室外機の日よけって節電効果があるのかな~?
ホームセンターでよく見かける銀色のエアコンの室外機の日よけなら私でも簡単に取り付けられそう
アルミ製の室外機カバーはカッコいいなー
お洒落な室外機カバーをDIYで安く作れないかなー
エアコンの室外機カバーに興味がある方は多いですよね。
今回は、単管パイプで室外機の日よけをDIYで作ろうとして失敗したお話です
わが家の室外機は住宅の南側の軒下にあるのですが、真夏は直射日光が当たってものすごく熱くなるんです。
最近電気代が高騰しているので、エアコンの電気代対策に屋根をつけてみても良いかなー?
いいよー!
というわけで、エアコンの室外機カバー(屋根)を作ることになりました。
家に単管パイプとクランプがたくさん余っていたので、それらを使って作り始めたのですが、わが家の場合はそれが大きな間違いでした。
エアコンの室外機カバー(屋根)はいくらで作れそうだったのか?
未完成で終わりましたが、家にある材料を使ったため、費用は室外機2台用で7千円程度でできそうでした。
あまり安くはありませんが、このサイズと強度であれば、まずまずのコスパといえます。
必要な材料(約2万円程度)
家にあった材料を含みます。(価格は2023年8月、近所のホームセンターの価格で計算しました。)
- 単管パイプ2m(@1,150円)×5本
(うち、1本はホームセンターの高速切断機で、1m×2本にカット) - 単管パイプ3m(@1,680円)×2本
(ホームセンターの高速切断機で、60cm×6本、120cm×2本にカット) - 直交クランプ(@203円)×16個
- 垂木止めクランプ(@184円)×10個
- 固定ベース(@294円)×4個
- 端末キャップ(@498円)×4個
- コンクリートブロック10cm基本(@173円)×1個
- コンクリートブロック10cm コーナー用 半分サイズ(@137円)×1個
- 角材 ホームセンターの端材コーナーで買っておいたもの 数百円
- ガルバリウム波板 6尺(@1,780円)×1枚(これは購入予定だったけど、未購入です。)
- ステンレス連結傘釘 90本入(@448円)×1袋
- 木ネジ 数本(垂木をクランプにネジ止めする)
- 塗料 適量(垂木を塗装する)(手持ちの塗料を使用する予定でした。)
上記のうち、今回購入した材料は合計4,820円
- 単管パイプ2m(@1,150円)×1本
(ホームセンターの高速切断機で、1m×2本にカット) - 単管パイプ3m(@1,680円)×2本
(ホームセンターの高速切断機で、60cm×6本、120cm×2本にカット) - コンクリートブロック10cm 基本サイズ(@173円)×1個
- コンクリートブロック10cm コーナー用 半分サイズ(@137円)×1個
これらにガルバリウム波板の購入費を追加して、7千円程度の費用を見込んでいました。
なぜ室外機の屋根カバーに単管パイプを選んだのか?
木材のメリット、デメリットを考察しました。
木材のメリット
- お洒落な仕上がりにすることが可能(センスが良ければですが…)
- 簡単に自在に加工が可能(金属よりは簡単に加工できます)
- 木の温かみがある
木材のデメリット
- 軒下とはいえ屋外で雨ざらしになるため、経年劣化する(耐久力が低い)
- 塗装が必須で、定期的に塗りなおす必要がある(維持コストが掛かる)
- 大型サイズの場合は、太い材木を使用する必要がある(広めの設置スペースが必要)
一方、単管パイプのメリット、デメリットを考察してみました。
単管パイプのメリット
- とにかく、とても頑丈
- 屋外で雨ざらしでも長持ちする(高耐久性)
- 作った後の再塗装などのメンテナンスがほぼ不要(維持コストが少ない)
- 作るときに設計図面が不要、もしくは簡単な図面でも作れる
- 組み立て・微調整が簡単
- 大型サイズでも使用するパイプの太さは同じであるため、コンパクトに設置が可能
単管パイプのデメリット
- 見た目がごつい(まるで工事現場のよう)
- 加工が面倒(購入直後はホームセンターの高速切断機を使えるが、自宅で加工するための道具を持っていない)
- 加工する道具を持っていない場合(筆者は持っていません)、ホームセンターで購入直後に切る必要がある
単管パイプとクランプが家に余っていたのが一番の理由ですが、その他にも多くのメリットがあるため単管パイプを使うことにしました。
しかし、単管パイプの骨組みが組み上がった状態を見たパオピコちゃんからの一言は…
見た目がごついから嫌だ!木で作ってほしいなー
たしかに工事現場感はあるね。作り直します
あとは屋根をつけたら完成でしたが、残念ながら未完成で終わってしまいました。
わが家では受け入れられませんでしたが、耐久性・強度・作りやすさなどメリットが豊富にありますので、見た目が許せる方や、目立たない位置に設置する場合にはとてもオススメです。
単管パイプを使った室外機カバー(屋根)を作った手順
せっかくなので、実際に組み上げたところまでの手順を説明していきます。
今回作ろうとしたのは室外機2台分のためのカバー(屋根)です。
室外機の大きさを測る
まず初めに室外機の大きさを測ります。
この2台の室外機だと最高高さが780mm、幅が1700mm、奥行が約300mm(室外機の背面と外壁との間は約200mm)でした。
設計図を作成し、必要な材料を確認する
2台の室外機が入るサイズを考えて設計図を作成します。
この設計図はとてもゆるい感じですが、この程度のものでOKです。
必要なパイプの長さと数量、クランプの種類と数量を検討します。
後ろのパイプの方が長いのは、屋根に勾配を付けるためです。
必要な材料たち
必要な材料が把握できたら、近所のホームセンターやネットショップなどで材料を揃えていきます。
単管パイプ
単管パイプとは、直径48.6cmのパイプの形をした亜鉛メッキがされた鋼管です。
筆者は、鋼管の肉厚が1.8mmの軽量タイプを使用しました。
単管パイプの種類には、より厚みがあってたわみにくい肉厚2.4mmのものもありますが、今回は最長2mにカットして使用することから、たわみは気にならない程度であると考えて1.8mmを選びました。
参考資料:DIYならどちらを選ぶ??肉厚2.4mmと1.8mmの単管パイプの違いについて。(大和鋼管公式ブログへのリンク)
筆者の近所のホームセンターでは、1m、2m、3m、4m、5m、6mのものが売り場にありました。
また、購入するお店にもよりますが、筆者の近所のホームセンターでは、購入した単管パイプを自分でお店の高速切断機を使って切ることができます。(レシートがあれば、お店に相談したら後日でも切らせてもらえるかもしれません。)
亜鉛メッキの塗料
単管パイプの切断面に塗ってサビを防ぎます。色がメタリックシルバーなところが気に入って使っています。
色はグレーですが、サビ止めとしては、通常のローバルスプレーの方が亜鉛含有率が高くコスパも良いのでオススメです。
ただし、ローバルの上にさらに別の塗料を上塗りしたい場合は、塗れる塗料が限定されますので注意が必要です。
参考資料:上塗り塗装について(ローバル公式ページへのリンク)
直交クランプ
単管パイプ同士の交差角度を直角にして組むときに使います。
他に交差角度を自由にできる自在クランプというのものもありますが、今回は使いません。
垂木止めクランプ
単管パイプと垂木(角材)を固定するためのL字型の金具がついたクランプで、屋根を取り付ける際に必要となります。
垂木をパイプと直角に固定する「直交」や、パイプと平行に固定する「平行」、角度を自在に調節できる「自在型」などの種類があります。
筆者の近所のホームセンターには、「直交」と「自在型」しか売っていませんでした。
固定ベース
単管パイプを挿して縦の柱にします。
キャップ
縦のパイプのてっぺんに取り付けて、雨水が入らないようにします。
安価な黄色のプラスチック製のキャップもありますが、紫外線で劣化しますので、このような金属製のキャップがオススメです。
角材
今回使用した木材は、ホームセンターの端材コーナーであらかじめ入手しておいた30mm×30mmの角材です。
この垂木に波板を取り付けて、屋根にしますが、今回は屋根を付ける前に終了しました。
屋外ですので、木材に塗る防腐剤や塗料も必要になります。
ガルバリウム波板(予定)
屋根の材料は、ガルバリウム波板を購入する予定でした。
画像は家にあったポリカ波板を仮置きしてみたところです。
材料が揃ったら、組み立てていきます。
筆者は、ガルバリウム波板の購入は後回しにして、単管パイプの組み立て作業に取り掛かりました。
単管パイプを任意の長さにカット&バリ取り
単管パイプはホームセンターの高速切断機で切断します。ついでに高速切断機で切断面のバリ取りもしておきます。
切断面を亜鉛メッキ塗料で塗装する
単管パイプは強力なサビ止め加工がなされていますが、カットした部分は地金が出ているため、サビてしまいます。
筆者は、家にあったローバルアルファスプレーを吹き付けて防錆処理をしました。
本当は、普通のローバルスプレーを下塗りした後に、ローバルアルファを使う方がコストが低減できて良いみたいです。
念のため、すべての単管パイプの両端をスプレー塗装しました。
置く場所を整える
今回は左の地面が約70mmほど低かったため、コンクリートブロックで高さを揃えました。
固定ベースに単管パイプを差し込み、横軸の単管パイプを取り付ける
まず、固定ベースに単管パイプを上から挿します。
挿したパイプに直交クランプを任意の高さに取り付けて、横軸のパイプを取り付けていきます。
下からひたすら単管パイプを組んでいく
下の方から適当に組み上げていきます。
水平器を使ってパイプが水平になるようにだけ気を付けます。
組み立てる順番は適当でも大丈夫
なんか違うなーと思ったら、すぐに何度でもやり直せます。
直交クランプで単管パイプを組む
垂木止めクランプ(直交)を取り付ける
垂木(屋根を取り付けるための角材)を準備する
今回は、この工程に取り掛かる前に作業が終了となりましたので、画像はありません。
垂木止めクランプのL型金具に固定できるものであれば、木材はなんでもいいと思います。
この後の工程は次のようなものがありますが、実際にやっておりませんので、説明は省略させていただきます。
- 垂木に防腐剤、屋外用塗料を塗る
- 垂木を垂木止めクランプに固定する
- ガルバリウム波板を垂木に取り付ける
室外機カバー(屋根)は、未完成のまま作業終了
今回のDIYの一番の肝の単管パイプをカットして組み上げるところが終わって、あとは屋根をつけるだけだったのですが、家族の反対にあってしまい、残念ながら完成前に作業は終了することになってしまいました。
これからは、さらに増えてしまった単管パイプの使い道を考えなければなりません。
家族の同意は、DIYを成功させるために最も重要な要素の1つであることが、よくわかりました
本記事が、DIYをされる皆様の何かの参考にしていただければ幸いです。
それでは!