こんにちは!今回は、J-AXISのレディース腕時計 CL73-Sの電池を、自分で交換してみた体験を元に、「腕時計の電池交換のやり方」をわかりやすく紹介していきます。

結論から言うと、専用工具さえあれば、意外と簡単にできました!

電池交換ってお店に頼むしかないと思ってた…



自分でやるのって難しそう…
って思ってる方、意外とそうでもないので、ぜひ挑戦してみてくださいね!


用意したもの(Amazonの腕時計修理工具セットでOK!)
今回の電池交換で使ったのは、Amazonで購入した2,000円程度の腕時計修理工具セット。時計の裏蓋を開けたり、バンド調整をしたりできる工具がひと通りそろっていて、これがめちゃくちゃ便利でした!
筆者が持っている工具セットの中身はこんな感じ:


- 3点支持オープナー(ネジ式裏蓋用)
- 3点支持オープナー用のビット(6種類×3個)
- バンドピン抜き棒(3本)
- 精密マイナスドライバー(2本)
- ばね棒はずし
- ピンセット
- ミニハンマー
- こじ開け器(はめ込み式裏蓋用)
- ベルト固定器
- 腕時計固定器
- 専用収納ケース
ピン抜き棒、精密ドライバー、ピンセット、ミニハンマー、こじ開け器、ベルト固定器などは100均にもありますね。
同じようなセットがAmazonに多数出品されていますが、大体どれも似たような内容だと思います。
筆者が持っているのと同じものは今はもう販売されていないようですが、こんな感じの商品です。


今回はこの工具セットの中から、次の5つの工具を使用しました:
- 3点支持オープナー
- 3点支持オープナー用のビット3個(裏蓋の溝の形に合ったビットを選ぶ)
- ばね棒はずし
- 腕時計固定器
- ピンセット
ほかに用意したものがこちら。
- 新しい電池(SR626SW:今回のJ-AXISはこの型でした)
- デジタルマルチメーター(DT830D)
- 綿棒(中の部品を指で直接触らないようにするため)



電池の型番は時計の中を開けてから確認でもOKですが、事前に調べておくとスムーズです!
今回は取り外した電池の残量を調べるために、小型のデジタルマルチテスター(DT830D)を使いました。これで電池の電圧を測れるので、「本当に電池が切れてるのか?」を確認できて便利です!
マルチテスターは一つ持っていると大変便利です。


ステップ1:裏蓋を開ける(ネジ式/3点支持オープナー使用)
今回のJ-AXISのレディース腕時計は、ネジ式(スクリューバック式)の裏蓋でした。つまり、パカッとはめ込まれているタイプではなく、ねじって開けるタイプです。
そこで使ったのが、Amazonで購入した時計用の専用工具セットに入っていた「3点支持オープナー」というアイテム。
これは、裏蓋の溝(切り欠き)に3本のビット(爪)をガッチリ合わせて、しっかり固定してから「ぐいっ」と回すタイプの工具です。



これが無いとネジ式の裏蓋は開けられません
筆者は持っていませんが、2爪式オープナーもあり、かなり評判も良いみたいです。


DIYなら安価な類似商品を使うのもアリかも。


開け方の手順はこんな感じです:
- 金属ベルトの片側をばね棒はずしを使って外す(裏蓋を外す作業の邪魔になるため)


- 時計を腕時計固定器の上に置いて固定する(傷防止のため透明の袋に入れると安心)


- 3点支持オープナーの3本のビット(爪)の位置を調整し、裏蓋の3か所の溝にぴったり合わせる



ここが最大の難関です!
筆者は、3点支持オープナーの上側2点の横幅を合わせて調節ダイヤルが動かないようにセロテープで留めてから、下1点の縦幅を調整したら、位置が合わせやすかったです。


- 工具をしっかり握って、反時計回りに回す
めちゃくちゃ固かったので、筆者は、左手で腕時計固定器、右手で3点支持オープナーを持って回しました。
- 「キュッ」と回ると同時に、裏蓋が少し浮いてくる
最初はちょっと力がいりましたが、しっかり爪と溝の位置を合わせてゆっくり回したら、ちゃんと開きました!





ポイントは「無理に力を入れすぎないこと」と「溝に爪をきちんと合わせること」。工具がズレると傷がつく可能性があるので慎重に
ステップ2:電池を外す
まず、ムーブメントスペーサーリングを上に引っ張って取り外します。
このとき、中の機械の部分まで一緒に取れてしまわないように、必ず綿棒などで機械を押さえながら慎重に引っ張ってください。


すると、中に小さな銀色のボタン電池が見えます。


金具で軽く押さえられているので、ピンセットの先端でそっと金具をずらすと簡単に電池が外れます。


ここでポイント!
- 無理やりこじらない
- 中の部品を絶対に触らない
- 電池の型番をメモ or 写真で残しておく
娘のJ-AXISは「SR626SW」でした。この型は多くのレディース時計に使われているみたいですね。


取り外した電池の電圧を測定してみると、0.49ボルトしかありませんでした。
ステップ3:新しい電池を入れる
用意した新しい電池がこちらです。電圧を測定してみました。特に問題ないようです。




新しい電池を、向きに注意して入れます(+と–が逆になると動きません!)




ここでもピンセットが活躍。指で入れようとすると、小さすぎてポロッと落としがち…。
カチッとハマったら、ちゃんと電池が金具で押さえられていることを確認します。



ひっくり返して秒針を見て、動いていたらOKだよ
ステップ4:裏蓋を閉じる
あとは外したときと逆の手順で、ムーブメントスペーサーリングと裏蓋を元どおりに戻します。




裏蓋を閉じるときは、最初から3点支持オープナーを使うのではなく、これ以上回らないよーというところまで指で回して締めてから、工具を使って締めるのがオススメです。
※裏蓋がちゃんと閉じてないと、防水機能がなくなったり、ゆるんで外れたりするのでしっかり締めましょう!
ちゃんと動くか確認!(娘の時計、無事復活!)
最後に、ベルトを元どおりに取り付けて、リューズを回して時刻を合わせたら作業完了です!


今回は、娘が普段使っているJ-AXISのレディース腕時計の電池交換でしたが、「動いた〜!」と喜んでいる姿を見て、なんだかこっちまで嬉しくなりました。
やっぱり、大切にしている物がまた使えるようになると、気持ちも明るくなりますよね。娘も「ありがとう〜!」と満面の笑みで、交換した時計をそのままつけて出かけていきました♪
まとめ|やってみた感想
正直、自分で電池交換って不安だったんですが、やってみると「思ったより簡単」でした!
ポイントは以下の通り:
- 道具は100均&Amazonでそろう
- 裏蓋の開け方を確認(ネジ式 or はめ込み式)
- 電池の向きと型番に注意
- 力を入れすぎず、優しく作業する
たったこれだけで、電池交換代1000~1500円が浮きます!
もちろん、デジタル時計や防水性能が高い時計、ブランド物の時計は無理せずお店に任せた方が安心ですが、J-AXISのようなカジュアルな腕時計なら、DIYで十分対応できますよ。
よくある質問(FAQ)
最後に:ちょっとした達成感あり!
今回の作業は写真を撮影しながらやったので30分くらい掛かりましたが、普通にやれば10分もかかりません。
「自分で時計を直した!」っていう達成感もあって、意外とクセになります。
もしあなたの腕時計が止まってしまっていて、「どうしようかな~」と悩んでいたら、ぜひ一度チャレンジしてみてください!
本記事がそのような方の作業のお役に立てれば幸いです。



それでは、また!