お気に入りのヘッドホンでも、長く使っていると避けられないのがイヤーパッドやヘッドバンド部分の劣化。とくにATH-ES10のような密閉型のヘッドホンは、耳に直接触れるイヤーパッドや、頭に当たるバンド部分が加水分解や摩耗でボロボロになってしまうことが多いです。

音はまだまだ元気なのに、見た目と装着感がひどい…
そんなときに試したいのが、イヤーパッド交換とヘッドバンドカバーの装着です。これを行うだけで、まるで新品のような快適さを取り戻すことができます。
今回はATH-ES10を例に、実際にイヤーパッド交換とヘッドバンドカバー装着を行った手順を詳しくご紹介します。
この記事を読むとわかること👇
- ATH-ES10のイヤーパッドの劣化サインと交換時期
- 交換用イヤーパッドの選び方(汎用品)
- 実際のイヤーパッドの交換手順(外し方・取り付け方)
- ヘッドバンドカバーの選び方(汎用品)と取り付け手順
- 交換して感じた音質・快適性の変化
- Amazon・楽天・Yahoo!で買えるおすすめ交換パーツ
なぜ交換が必要になるのか?…交換のサインはこれ!
ATH-ES10は音質に定評があり、長年愛用している人も多いモデルです。しかし、イヤーパッドやヘッドバンドは消耗品。数年使うと以下のような症状が出てきます。これらが交換のサインです。
- 合皮部分が剥がれてポロポロ落ちる
- 内部のスポンジがヘタって装着感が悪くなる
- イヤーパッドが潰れて耳へのフィット感がなくなる
- ヘッドバンドのスポンジがむき出しになって見た目が悪い
実際、私もATH-ES10をダンボールに入れて数年間保管していたところ、取り出してみたらイヤーパッドとヘッドバンドがボロボロに。触れるたびに合皮が剥がれ落ちる状態でした。
このままでは快適に使えませんし、なによりせっかくの名機を眠らせておくのはもったいない…。そこで交換作業を行うことにしました。
交換用パーツの準備
ATH-ES10専用の純正交換パーツは現在あまり流通していません。そこで私はAmazonで販売されている汎用品を購入しました。
- イヤーパッド:ATH-ES10サイズに対応している汎用交換パッド
- ヘッドバンドカバー:ファスナーで装着できるタイプ
イヤーパッドは、純正と比べると若干の違いはありますが、見た目・装着感ともに十分満足できるレベルです。


ヘッドバンドカバーは、この商品はサイズが大きすぎました(24センチ × 8センチ)ので、この商品ではなく別の商品がオススメなのですが、2個セットでこの価格はとてもお買い得でした。


「用意するもの」
- 新しいイヤーパッド(対応モデル専用)
- ティッシュペーパー(清掃用)
- ハケ(清掃用)
- ハンディ掃除機(清掃用)


STEP1:古いイヤーパッドを外す
まずはイヤーパッドを外します。 イヤーカップを持ち、イヤーパッドの端を指でつまんで引っ張って外します。
ただ「はめ込んであるだけ」なので、工具は不要です。




STEP2:本体を掃除する
イヤーパッドを外すと、中にホコリや汚れが溜まっています。 柔らかいハケでやさしくはらい落としたり、ハンディ掃除機を使ってサッと掃除しておきましょう。


STEP3:新しいイヤーパッドを取り付ける
新しいイヤーパッドを、カップの溝の部分に沿ってはめ込んでいきます。 最初にはめた部分を指で押さえて、少しずつ位置をずらしながら、徐々にはめていくときれいに装着できます。




STEP4:装着完了!
両側をしっかりチェックして、浮きやズレがなければ完成です。 装着後は新品のように快適に使えます!


ヘッドバンドカバーの装着方法
ATH-ES10のヘッドバンドは加水分解しやすく、数年経つと表面がベタついたりボロボロになります。そこでおすすめなのが後付けのヘッドバンドカバー。マジックテープやファスナーで開閉できるタイプが多く、簡単に取り付けが可能です。
今回購入したのはファスナータイプです。Amazonで2個セットのものを買いました。


- 劣化部分を確認・掃除
表面が剥がれている場合は、手で揉んで剥がれる部分を全て剥がしてから、ハケではらい落とし、ハンディー掃除機で合皮のカスを吸い取ってからカバーを付けると見た目もきれいになります。




- カバーをヘッドバンドに装着する
バンドに沿わせて巻き付け、ファスナーを閉じて固定。サイズが合えば数分で装着完了です。




- ヘッドバンドカバー装着完了
カバーを付けることで、ボロボロが隠せるだけでなく、頭へのフィット感も改善されます。この商品は、サイズが大きすぎたようで、ブカブカです。近いうちにサイズが合うものを探します。


「交換の目安と注意点」
- 使用頻度によりますが、1〜2年に一度の交換が目安
- 純正品・互換品の両方が販売されていますが、装着感は純正の方が安心
- 無理にひっぱると破損の恐れがあるので、ゆっくり作業しましょう
部品交換でヘッドホンはまだまだ現役!
ATH-ES10専用の純正交換パーツは現在あまり流通していませんが、今回は汎用品を使用して復活させることができました。
- 装着感が新品同様に復活
- 見た目がすっきりして高級感が戻った
- 長時間使用でも快適に使えるようになった
音質面は本体の劣化がなければほとんど変化はありません。むしろイヤーパッドの密着感が戻ることで、低音の響きがしっかり感じられるようになりました。
まとめ
- ATH-ES10のイヤーパッド交換は 初心者でも10分でできる
- ヘッドバンドカバーで見た目と快適性を改善
- 交換後は音質も装着感もよみがえる
- 汎用品でも十分実用的
ATH-ES10のような長年愛用できるヘッドホンも、イヤーパッドやヘッドバンドの劣化は避けられません。「音はまだまだ現役なのに、見た目が残念…」という方は、ぜひイヤーパッド交換とヘッドバンドカバー装着を試してみてください。新品を買い直すよりもはるかに低コストで、愛着あるヘッドホンを再び快適に楽しむことができますよ。
最近フィット感が悪いな、と感じたら、ぜひ交換してみてください!