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ツーバイフォー本棚の作り方|文庫本専用・薄型で階段室にぴったり【自作アジャスター使用】

文庫本専用の薄型ツーバイフォー本棚を階段室に設置した完成写真
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目次

はじめに|文庫本が増えすぎた問題

気づいたら、家のあちこちに文庫本が積み上がっていませんか?
私の場合、読み終わった本よりも、ほとんどが積読本です。

買ってきたら、とりあえずここに置く。
「そのうち読むつもり」で重ねていくうちに、
気づけば本の山があちこちにできていました。

積読本って、積み上がったままだと不思議と読む気が起きません。
でも、本棚にきちんと並んでいると、
「次はこれを読もうかな」と手に取りやすくなる気がします。

そこで目を付けたのが、2階の階段室にある廊下スペースです。

ただし、わが家の2階階段室の廊下幅は約820mm。
しかもすでに、

  • 一斗缶(幅・奥行き 約240mm、高さ 約350mm)を置くための
  • 奥行き270mmのツーバイフォー自作棚

を設置しており、正直これ以上通路が狭くなるのは避けたい状況でした。

つまり、

  • 廊下はもともと広くない
  • すでに棚があって余裕はほぼない
  • それでも積読の文庫本はなんとか収納したい

という、なかなか厳しい条件です。

そこで考えたのが、

「文庫本専用・超薄型の本棚ならいけるのでは?」

という発想でした。

人が立ち止まらない階段室だからこそ、
奥行きを最小限まで削り、
通路幅を極力犠牲にしない設計で、
ツーバイフォーを使った突っ張り式の本棚をDIYすることにしました。

【Before】すでに棚が置かれている階段室の廊下
メジャーを当てて廊下幅や奥行きを測っている写真

ツーバイフォー本棚がDIY初心者に向いている理由

ツーバイフォー(2×4)材は、DIYでは定番中の定番。

  • 規格サイズでどこのホームセンターでも手に入る
  • 価格が安い
  • 木が柔らかく加工しやすい
  • 突っ張り用アジャスターの選択肢が多い

特に床と天井で突っ張るタイプの棚は、
壁に穴を開けずに設置できるので、DIY初心者でも失敗しにくいのが魅力です。

ツーバイフォー材のアップ
地面に置いてサイズ感が分かる写真
ツーバイフォー材のアップ
ワトコオイルで塗装中の写真

今回作ったツーバイフォー本棚のコンセプト

今回作ったのは、いわゆる「大容量本棚」ではありません。
コンセプトはこの3つです。

  • 文庫本専用(奥行きを最小限に)
  • 階段室の廊下に置ける薄型設計
  • できるだけお金をかけない

その結果、構成はとてもシンプル。

ツーバイフォー材 + 棚板 + 自作アジャスター

という形に落ち着きました。


ラブリコを使わなかった理由

実は最初、ラブリコはすでに購入済みでした。
ただ、設置場所をしっかり測ってみると、いくつか気になる点が出てきました。

  • アジャスター部分の厚みで棚が前に出る
  • 文庫本専用棚には少しゴツい
  • 本数が多いとコストが地味に効く

階段室は通路なので、
数センチの出っ張りが体感的にかなり邪魔になります。


壁に寄せない設計|巾木を活かして奥行きを最適化

巾木の出っ張りを活かした設計(文庫本サイズ基準)
巾木の出っ張りを活かした断面イメージ(文庫本サイズ基準)

棚板に使用したツーバイフォー(ワンバイフォー)の幅は約89mm。
文庫本の奥行き(約105mm)より短いため、
床側の巾木(約15mm)をそのまま活かすことで、
棚板+巾木=文庫本とほぼ同じ奥行き
になります。

そのため今回は、
無理に壁へピッタリ寄せるのではなく、
巾木込みで寸法を成立させる「壁に寄せない設計」にしました。


さらに今回の設計では、アジャスターの納まりも重要なポイントでした。

わが家は、床側に巾木があり、天井側には廻り縁があります。
しかも経年の影響なのか、床・天井ともに完全に水平ではありません。

そのため今回は、決まった寸法の市販アジャスターではなく、
設置場所に合わせて調整できる「自作アジャスター」を使用しました。

床側は巾木をそのまま活かし、
天井側のみ、廻り縁に干渉しないようアジャスター側を調整しています。

「棚を壁に無理やり合わせる」のではなく、
家の形に合わせて部材を調整できたことが、
薄型設計を成立させるうえで大きな助けになりました。

なお、自作アジャスターの構造や作り方については、
本記事の主題から外れるため、別記事で詳しく解説しています。

▶︎ ツーバイフォー用|自作アジャスターの作り方はこちら


使用した材料と工具

材料・工具を床に並べた様子
工具・材料の一部を床に並べた写真

材料

  • ツーバイフォー材(柱、棚板)
  • ワンバイフォー材(上段棚板)
  • ワトコオイル
  • 木ネジ(65mm)
カンペハピオ(Kanpe Hapio)
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※ボルト・ナット・端材・滑り止めシートなどは、
 本棚を固定するための「自作アジャスター用の材料」です。
 アジャスターの構造や必要な材料・工具は長くなるため、
 別記事で詳しく解説しています。

▶︎ ツーバイフォー用|自作アジャスターの作り方はこちら

工具

  • 電動インパクトドライバー
  • 水平器
  • スパナ(13mm)
  • 自作治具(棚板取付作業用)

※本記事では、本棚の組み付け・設置に使用した工具のみを掲載しています。
 自作アジャスターの製作や棚板の塗装に使用する工具については、
 別記事および本文内で補足しています。

※木材カットはホームセンターでやってもらうと、作業がかなり楽です。


ツーバイフォー本棚の作り方【手順】

全体の流れはシンプルですが、
今回は棚板を12段取り付ける構成にしました。

内訳は以下のとおりです。

  • 下から10段分:ツーバイフォー材
  • 上2段分:ワンバイフォー材

棚板は合計12段取り付ける設計にしましたが、
設計段階で検討した結果、すべてをツーバイフォー材にすると
文庫本が入らない高さの段が一部できてしまうことが分かりました。

そこで今回は、上2段のみワンバイフォー材を使用しています。

ツーバイフォーよりも厚みが薄いため、

  • すべての棚で文庫本をきちんと立てて収納できる
  • 段ごとの高さにムラが出ない
  • 無駄なデッドスペースを作らずに済む

というメリットがあります。

文庫本収納が目的であれば、
このように材の厚みをあらかじめ計算に入れて設計することで、
仕上がりの使いやすさが大きく変わります。


棚段ピッチと自作治具について

文庫本の高さは約148mm。
今回は余白を見込んで、
棚段ピッチを約160mmに設定しました。

棚板の取り付けには、
ツーバイフォー材で作った自作治具を使用しています。

この治具を使うことで、

  • 全段同じ間隔で取り付けられる
  • 水平確認と位置決めが一気にできる
  • 作業時間とミスを大幅に減らせる

という効果があります。

自作の治具(ツーバイフォー材)
文庫本サイズに合わせて作った棚段ピッチ用の自作治具(ツーバイフォー材)
約160mm間隔で、全段同じ高さに取り付けられるようにしています。

実際の作業手順

今回の施工手順は、こんな流れです。

  1. 設置場所の高さを正確に測る
  2. 柱用ツーバイフォーを少し短めにカット
  3. 柱の上部に自作アジャスターを取り付ける
  4. 床に柱を立て、天井側で軽く突っ張る
  5. 棚板は下から順に取り付けていく

※ここが今回のポイントです。

棚板は、
上からではなく、下から順に

水平器と自作治具を使って取り付けていきました。

下から積み上げていくことで、

  • 棚段ピッチのズレを防ぎやすい
  • 水平確認がしやすい
  • 後戻り作業がほぼ不要

というメリットがあります。


入口建具が邪魔で工具が使えない問題

実は今回、
本来設置したい位置のすぐ左側に部屋の入口の建具があり、
棚板を固定する際に、

  • 横からインパクトドライバーを入れる
  • 65mmの木ネジを打つ

という作業が、物理的にできませんでした。

そこで取った方法が、

👉 いったん建具から約30cm離れた位置で仮固定する

というやり方です。

具体的には、

  • 柱を仮位置で突っ張る
  • その状態で全12段の棚板をすべて取り付ける
  • 棚が完成したら、アジャスターをいったん緩める
  • 本当に設置したい位置まで棚全体をスライド移動
  • 最後に自作アジャスターをしっかり突っ張って本固定

という手順で施工しました。

この方法なら、

  • 狭い場所で無理に作業しなくていい
  • ネジ止め作業が安全・確実
  • 仕上がり位置はきっちり狙える

ので、
廊下や建具まわりのDIYではかなり使えるやり方だと思います。


棚板は事前に塗装しておく

棚板は、取り付け前にすべてワトコオイルで塗装しました。

カンペハピオ(Kanpe Hapio)
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先に塗っておくことで、

  • 取り付け後に塗りムラが出ない
  • 廊下でも作業しやすい
  • 仕上がりが一気に「家具っぽく」なる

というメリットがあります。

ワトコオイルを塗装している棚板
ワトコオイルを塗装している棚板

失敗しないためのポイント

柱は、最初からギリギリの長さに切らないのがコツです。

今回は、床から天井までの実測寸法より、
約50mm短くカットしています。

これは、実際に施工してみて分かったのですが、
柱をギリギリ寸法で切ってしまうと、

・設置時に物理的に入らなくなる
・天井や床のわずかな歪みを吸収できない
・アジャスターで十分な突っ張り代が取れない

といったトラブルが起きやすくなります。

そこで、

  • 少し短めにカット
    → アジャスターで上下を微調整
    → 最後に棚板の位置を確定

という手順にすることで、
天井や床の誤差にも対応しやすく、
失敗しにくい施工ができました。

なお、この「床から天井マイナス50mm」という寸法は、
今回使用した“自作アジャスター”の構造を前提にした目安です。

市販のアジャスターの場合は、
製品ごとに調整幅や必要寸法が異なるため、
必ずメーカー推奨寸法を確認する必要があります。

自作アジャスターで「−50mm」を目安にしている理由や、
寸法の考え方については、別記事で詳しく解説しています。

▶︎ ツーバイフォー用|自作アジャスターの作り方はこちら

棚板を取り付けている途中の作業風景
棚板を取り付けている途中の作業風景

実際に使ってみた感想

文庫本をびっしり並べましたが、グラつきは一切なし。
階段の上り下りでも不安を感じません。

何より良かったのが、廊下に圧迫感が出ないこと

「ここに棚がある」という主張ではなく、
気づいたら本が並んでいる感じが理想どおりでした。


自作アジャスターは使い回せる

今回うまくいったので、今後は

  • クローゼット
  • デスク周り
  • 洗面所
  • 壁面収納

など、いろいろな場所で使う予定です。

今回使った自作アジャスターは、本棚以外にも応用できます。
詳しい構造や寸法はこちらの記事でまとめています。

▶︎ 自作アジャスターの詳しい作り方はこちら


まとめ|ツーバイフォー本棚は自作アジャスターで差がつく

ツーバイフォー本棚は、工夫次第で

  • 安く
  • 薄く
  • 自由に

作れます。

市販アジャスターも便利ですが、
文庫本専用・省スペース・コスパ重視なら、
自作アジャスターはかなりアリな選択肢です。

階段室や廊下の「微妙な空きスペース」に悩んでいる方は、
ぜひ一度チャレンジしてみてください。

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